AIの進化がエンジニアやプログラマーの業界にも影響を与えるようになりました。中には、すでにAIに代替されるような仕事もでてきています。

この記事では、AI時代においてエンジニアの仕事はどうなるのかをテーマに、今後なくなる可能性の高い仕事と、活躍し続けるための条件について解説します。

急速に進化するAIはさまざまな業界でも活用が進んでおり、仕事のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

エンジニアやプログラマーにも大きな影響が出ており、いまや簡単なコーディングであれば、AIが瞬時に生成することも可能となりました。

AIは、大量のデータからパターンや規則性を見つけ出し、それに基づいて自己学習を行うことが可能なため、従来のプログラミング手法では解決が難しかった複雑な問題に対応できるようになります。

また、画像や音声、テキストなどさまざまな形式のデータを解析し、パターンや特徴を抽出することにも長けています。これにより、画像認識、音声認識、自然言語処理などのタスクを高い精度で行えるようになりました。

さらに、AIは人間と違って疲れることがありません。

そのため、単純なタスクであれば24時間・365日連続で作業を続けることができるため、効率的な生産性向上や業務の自動化も可能となります。

AIが台頭してきたとはいえ、当然ながらすべてのプログラミングをAIが行っているわけではありません。まだまだ人の手が必要なことが多いのも現実です。

しかし、仕様書通りのコーディングやマニュアル化、パターン化された仕事に関しては、すでに人の手を使う必要がなく、むしろAIの方が正確に、かつ長時間稼働することが可能となりました。

そういう意味では、単純なプログラミング作業しかできないプログラマーでは仕事を奪われる可能性が高いことがわかります。

では、具体的にAIの台頭により、仕事がなくなる可能性が高いエンジニア、プログラマーの仕事は何でしょうか。

以下にあげるのは、あくまで一例ですが参考にしてみてください。

冒頭でもお伝えしましたが、AIはルールに基づいた作業が得意です。たとえば、事前に決められたルールに基づいて顧客との対話を行うチャットボットや、特定の仕様に基づいてプログラミングを行う業務などがあります。

従って、仕様書に則ったコーディングを行うプログラマーは、AIの普及で将来的にはほぼ置き換えられる可能性が高いといえます。

一方で、デザインやクリエイティブな要素が求められるプログラミングなどは、人間ならではの独自の能力を発揮することができるため、AIに取って替わられる可能性は低いでしょう。

簡単なアプリやウェブサイトの制作においても、AIに指示を与えるだけで見栄えの良い物を生み出すことが可能となりました。ノーコードのアプリツールが普及したことで、エンジニアでなくてもアプリ制作が身近になっています。

アプリ制作のエンジニアは、AIができない独自のスキルや、人間ならではの感性を持たなければ、仕事を奪われる可能性が高まります。

同様に、簡易LPや小規模なウェブサイトの制作を行うエンジニアの仕事も、将来的にはAIに代替される可能性があります。実際に、「STUDIO」などのノーコードのウェブサイト制作ツールを活用して、プログラミングの知識がなくてもウェブサイトを作成する人々が増加しています。

プログラミング不要で自身のウェブサイトを制作したり、AIに仕事を任せることが可能であれば、エンジニアの存在意義が低下する可能性も否定できません。

まさに「AI時代」と呼べる現代ですが、それでもエンジニアやプログラマーの役割が完全に消えることはないでしょう。

なぜなら、AI技術の発展そのものが人間の手によるものだからです。AIが生成したコードを修正するためには、プログラミング知識を持つエンジニアが必要となるなど、今後も人間の介入が必要となります。

さらに、AIが進化することで、新たな仕事も生まれることが期待されています。そのうちのひとつである、AIそのものを開発する「AIエンジニア」の需要は今後も増えるでしょう。

そのほか、AIによるコード生成やウェブサイト制作などは、人間からの指示が必要となりますが、そのAIへの指示技術である「プロンプトエンジニア」も需要が高いといえます。

加えて、AIは感情の読み取りが苦手な側面もあるため、クライアントとの対応で柔軟さが求められた場合には、人でないとその役割を果たせません。AIが不得意な領域においても人間の力はまだまだ必要なのです。

前述した「奪われるかもしれない仕事」は、あくまで「現段階」での話です。

今後AIがさらなる進化を遂げていく可能性もあり、そうなるとより多くのエンジニアやプログラマーの仕事に影響を及ぼすことも考えられます。

それだけ進化のスピードが早い時代なので、気づいたら自分のスキルが陳腐化して仕事がなくなっていたということにならないよう、自らをアップデートしていきましょう。

AIをはじめとしたテクノロジーの進化は目覚ましいものがあります。

IT業界に身を置く立場として、最新の知識や情報を常にキャッチアップし続ける姿勢は、エンジニアやプログラマーにとっても例外なく必要なことです。

昨今はSNSなどを中心に情報を取得する機会は多くあります。

その中で、正しい最新知識を得るためには最低限のリテラシーが求められますが、AIに関する正しい最新知識をキャッチアップし、アップデートを怠らないようにしましょう。

AI時代に必要なエンジニアのスキルは何でしょうか。ひとつは、AI自体を開発できるスキルがあげられます。

では、AIを開発するために必要なことはなにか。どのプログラミング言語を勉強するべきなのか。求めるスキルによって、取得するべき知識や情報は異なります。

そして、求められるスキルも時代によって変わり続けています。最新の知識と情報を取得し続ける一つ目の条件をクリアできていれば、自ずと必要なスキルセットも見えてくるでしょう。

最後は、AIが対応できないこと。つまり、人にしかできないスキルを身につけることです。例えば、創造性やリーダーシップ、マネジメントスキルもここに該当します。

エンジニアとしてのスキルに上記が加われば、より市場価値の高い人材となれることは間違いありません。人ならではのスキルの向上にも眼を向けるようにしてください。

AIがエンジニアやプログラマーの仕事に与える影響の大きさを見てきました。当然ながら、テクノロジーの革命が起きた時は、スキルの低い人から淘汰されてしまいます。

高度なスキルが必要とされてきたエンジニアやプログラマー業界でも、AIの進化によって、仕事を失ってしまう可能性のある人を生み出す可能性が出てきました。

しかし、新しいテクノロジーは新しい仕事を生み出す側面もあるため、最新の情報や知識をキャッチアップし続けることが大切です。

時代に即したスキルセットを取得し、あなたにしかできない仕事を提供できるよう、日々アップデートし続けましょう。